この記事を書いているのは、赤坂の鮨店「奥赤坂 鮨 淡師」です。お品書きを見る →
東京の鮨店は、日本語が話せなくても予約できます。予約サイトの英語画面で人数・時間・食べられないものの三項目を伝えれば、当日は職人が一貫ずつ握る流れに身を任せるだけで、会計まで進みます。海外から来る友人に「どうやって予約するの」と尋ねられた方、また日本語に自信のないまま東京のカウンターに向かう方に向けて、画面の読み方から当日の所作までを順に書きます。
結論から
日本語が話せなくても、東京の鮨店の多くは予約サイトの英語画面から予約できます。伝えるのは人数・時間・食べられないものの三点だけで、当日はおまかせの流れに身を任せれば会計まで困りません。
この記事でわかること
- 予約サイトの英語項目(Party size、Allergies、Cancellation policy など)が何を指すか
- 予約時に本当に必要な三項目と、英語で短く書く言い方
- 取消の条件が厳しめに見える理由(八席の店では一名が八分の一)
- 入口で予約名を伝えるときにローマ字登録が効く場面
- カウンターでは「おまかせ」という仕組みが会話の代わりを務めること
- 会計の流れ、カードの可否の確かめ方、チップが不要なこと
予約サイトの英語画面は、こう読む
東京のおまかせ鮨店の多くは、TableCheckのような予約サイトを使っており、画面の言語切替で英語表示になります。入力欄は店ごとに多少違いますが、並びはおおむね同じです。よく見かける項目を挙げます。
| 英語の項目 | 意味 | 入力のこつ |
|---|---|---|
| Party size / Number of guests | 人数 | 子どもを含めた総数。八席前後のカウンターでは四名を超えると一枠に収まりにくい |
| Date / Time | 日付と開始時刻 | おまかせは一斉開始の枠が多い。着けるかどうか迷う時刻より、少し遅い枠を選ぶ |
| Allergies / Dietary restrictions | アレルギー・食べられないもの | 苦手と医療上の制限を分けて書く。空欄は「何でも食べられる」の意味になる |
| Special requests | その他の要望 | 記念日、席の希望、英語での案内希望など。短い英語で足りる |
| Cancellation policy | 取消の条件 | 前日・当日の取消料の有無。人数が減る場合も対象になる店が多い |
取消の条件は、カードの事前登録を求める店で特に確かめておく価値があります。八席の店では一名の取消が売上の八分の一に当たるため、期限が厳しめに書かれているのは不誠実さではなく、席数の小ささの裏返しです。
伝えるのは、人数・時間・食べられないものの三つ
予約画面で本当に伝える必要があるのは三つです。ほかの欄は空欄でも困りません。
- 人数予約後の増員は席数の関係で通らないことが多い一方、減る場合は早めに連絡すると取消料の対象外になる店もあります。
- 時間おまかせは開始時刻をそろえる店が多く、遅れると一貫目から流れが崩れます。鮨 淡師は17時開店で最終入店が21時、予約はTableCheckで受け付けており、海外のお客様には英語で案内しています。
- 食べられないもの締めや漬けの仕込みは来店の数日前から始まっています。貝類・生の魚・海苔など、当日に言われても差し替えが難しいものは予約時に書いておくと、店は仕込みの段階で組み替えられます。
英語で書く場合、長文は要りません。「No shellfish (allergy)」「Prefer no sea urchin」のように、アレルギーか好みかを括弧で添えるだけで、店は仕込みの判断ができます。
当日、入口で
着くのは開始時刻の五分前が目安です。三十分早いと店はまだ仕込みの途中で、扉の前で待つことになります。入口では予約名を伝えますが、予約サイトにローマ字で登録した名前の画面をそのまま見せれば通じます。海外の友人の代わりに予約した場合は、来店する本人の名前で登録しておくと、入口のやりとりが一往復で済みます。
コートや大きな荷物は入口で預かる店が多く、身振りで足ります。香りの強い香水は、白身や貝の淡い香りと重なるので控える方が多いようです。九月のカウンターは戻り鰹や新いくらが出はじめる時季で、そうした香りの細かな違いを楽しむ一貫が並びます。
カウンターでは、仕組みが会話の代わりをする
席に着いてからは、注文の言葉がほとんど要りません。おまかせでは職人が一貫ずつ目の前に置き、醤油が要るものには煮きりを塗って出します。「そのままどうぞ」と言われたら、何もつけずに食べる合図です。手でも箸でも構いません。
魚の名を英語で伝えられる店は増えています。分からないときは指さして「これは?」と聞けば、英語名か、鮨だねの一覧を書いた紙で返ってくることが多いです。日本酒も「おまかせ」で頼めば、その一貫に合わせて選んでくれます。
鮨 淡師では、料理と日本酒、器、会話、最後の抹茶までが重なって「また帰ってきたい」と思える時間を目指す、という考え方で仕事をしています。会話が英語でも片言でも、その一部として同じように扱われます。食材や文化の背景を英語で案内できる体制があるので、聞きたいことがあれば身振りでも問いかけて構いません。
会計と、チップのこと
会計はカウンターに座ったまま、または入口近くで行います。英語が通じるか不安なら、両手の指で小さく四角を描く仕草だけで「お会計を」と伝わります。カードは東京のおまかせ鮨店で使えるところが多いものの、現金のみの店も残っています。予約サイトの店舗情報に「Payment」や「Credit cards accepted」の欄があるので、予約時に見ておくと当日に慌てません。
チップの習慣はなく、渡そうとすると断られます。領収書が要る場合は「Receipt, please」で足ります。金額はおまかせの料金に追加の日本酒が乗る形なので、席に着く前からおおよその見当がついています。
英語が通じなかったときの備え
英語が通じない場面が来ても、困らない備えは三つあります。予約確認の画面を残しておくこと、伝えたいことを短く書いて見せること、翻訳アプリを卓上に置いておくことです。鮨職人は、口頭より紙に書かれたものを丁寧に読む傾向があり、書いて見せる方法はたいてい一往復で片づきます。
電話は日本語のみのことが多いので、変更や取消は予約サイトのメッセージ機能から送る方が確実です。当日に道に迷ったときは、店の住所を日本語で表示して通行人やタクシーに見せると、赤坂のように裏通りへ入る店でもたどり着けます。当日の作法や鮨だねの背景は、The Tokyo Sushi Guideの各記事で扱っています。
よくあるご質問
日本語が話せなくても東京の鮨店を予約できますか
できます。TableCheckなどの予約サイトは英語表示に切り替えられ、人数・時間・食べられないものの三項目を入力すれば予約が成立します。英語での案内を明記している店なら、当日の会話も英語で進みます。
予約サイトの英語項目で意味が分からない欄があるときは
空欄でも問題ない欄が多いです。必須なのは人数・時間・食べられないものの三つで、それ以外に伝えたいことがあれば「Special requests」の欄に短い英語で書けば足ります。
予約した後に人数や時間を変えたいときはどうすればいいですか
予約サイトのメッセージ機能から送るのが確実です。電話は日本語のみのことが多いためです。増員は席数の関係で通らないことが多く、減る場合は早めに伝えると取消料の対象外になる店もあります。
カウンターで英語は通じますか
店によりますが、おまかせなら注文の言葉がほとんど要りません。職人が一貫ずつ置き、醤油の要不要も店側で整えて出します。魚の名が知りたいときは指さして聞くと、英語名か鮨だねの一覧で返ってくることが多いです。
会計でカードは使えますか。チップは必要ですか
カードが使える店は多いものの、現金のみの店も残っているので、予約サイトの店舗情報にある支払いの欄を先に見ておくと安心です。チップの習慣はなく、渡そうとしても断られます。
ガイドから、カウンターへ
奥赤坂の八席のカウンターで、味わう。
江戸前の仕事に、ていねいな熟成を。一貫ずつ、その日の最良を握ります。海外のお客様には英語でご案内します。
鮨 淡師で予約する The Tokyo Sushi Guide を見る


